今回は、2024年10月23日に発売された櫻坂46の10枚目シングル収録曲、『I want tommorow to come』についての歌詞考察です。
センターは山下瞳月(やましたしづき)さんです。
櫻坂46『I want tommorow to come』 MV・歌詞全文
まずはMVです。全身黒の衣装をまとった彼女たち。
ダークな雰囲気が漂うMVとなっています!
櫻坂46『I want tommorow to come』 歌詞全文
次に、歌詞全文です。
◆Aメロ
僕は暗闇が怖くて 部屋の灯りを点けたまま寝る
大人になった今でも 実は見えないものに怯えてる
煌々と ただ照らすLEDを見上げホッとして
やっと眠りにつける
◆Bメロ
そんな臆病すぎる僕のことをみんなが嘲(あざけ)る
だけどもしもこのまま二度と目覚めなかったら?
ああ誰にも発見されず Bye, bye
んなこと考えたってしょうがない
「まだまだ 若いし」とかなんて何の慰めにもなりゃしない
人間いつか死ぬってわかってはいるけど
◆1サビ
でも明日が来て欲しいんだ ねえ明日は来てくれるの?
そう やりたいことがあるし やり残したこともあるよ
きっと 生きるってことは 暗闇をビビらないこと
そばに誰かがいる 孤独じゃないと教えてくれ
Yes, I want tomorrow to come
I believe tomorrow will come
そうしたら瞼だって閉じられる
ここに魔物などいないってことさ
夜を乗り越えて 期待通りの陽が昇る
◆Aメロ2
耳栓とアイマスクつけたら おぞましい別世界
世の中のことはどうしても知りたくはなくなる
夢を見ちゃえば いつか覚めてしまうものでしょう
◆2サビ
もし明日が来ないとしたら ねえ明日が絶望なら
もう 生きてる意味はないし いいことなんかありもせぬ
Always 時間って奴は 自分勝手に過ぎて行くもの
You know どんな涙も いつの間にか乾いてく
Yes, I want tomorrow to come
I believe tomorrow will come
不幸せとは 自分を呪うこと
想像が怪物を生み出してるんだ
目を瞑(つむ)ったって 何も出て来ないはずさ
眩(まばゆ)い今日が来るだろう
◆Cメロ(転調)
僕の寝顔 誰かが見ててくれたら それがしあわせだ
すぐ横で君が添い寝するような そんな安らぎの中
ちゃんと 間違いなく 朝は来るよ
明日(あす)は 明日(あす)は 誰かのために
I want tomorrow to come
櫻坂46『I want tommorow to come』 1番 歌詞考察
Aメロ
まずはAメロです。
僕は暗闇が怖くて 部屋の灯りを点けたまま寝る
大人になった今でも 実は見えないものに怯えてる
煌々と ただ照らすLEDを見上げホッとて
やっと眠りにつける
「僕は暗闇が怖くて」ここで言う‟暗闇”とは「死」のことを指しているのでしょう。
‟僕”は死ぬことが怖い。死への恐怖を感じている。
灯りを消した暗闇の中で目を閉じることは、死を連想させる。僕は死にたくない。だから 部屋の灯りを点けたまま寝るのだと。
Bメロ
次にBメロです。
そんな臆病すぎる僕のことをみんなが嘲(あざけ)る
だけどもしもこのまま二度と目覚めなかったら?
ああ誰にも発見されず Bye, bye
んなこと考えたってしょうがない
「まだまだ 若いし」とかなんて何の慰めにもなりゃしない
人間いつか死ぬってわかってはいるけど
まだまだ若いのに、死への恐怖を感じている僕のことをみんなはあざ笑う。
だけどこのまま目を閉じて目覚めなかったら僕は死んでしまうかもしれない。そんな僕のことを誰も気に留めやしない。
…序盤からここまででこんなにも「死」への恐怖を感じている‟僕”。
では、なぜ‟僕”はこんなにも死への恐怖を感じているのでしょうか?
ここは色々な考察があるかと思いますが、私はこう考えます。
この曲は、生きづらい世の中を謳った曲なのではないかと。
昨今は、地震や物騒な事件が多かったり、いつか戦争が起きるかもしれないという恐怖がありますよね。新型コロナウイルスの流行もありました。
この曲の主人公である‟僕”は、人一倍考えすぎてしまい、それ故みんなからは「考えすぎだよ。」と揶揄されがち。そんな状況だからこそ‟僕”は孤独なのです。
人って、一人になるとついつい考えすぎてしまいませんか?夜だと特に余計なことを考えてしまいがちですよね。
生きづらい世の中で、考えすぎてしまう僕は孤独。だからこそ余計に色々なことを考えてしまう。そんな状況だからこそ、「死」という最悪の事態を想像してしまうのではないでしょうか。
1サビ
でも明日が来て欲しいんだ ねえ明日は来てくれるの?
そう やりたいことがあるし やり残したこともあるよ
きっと 生きるってことは 暗闇をビビらないこと
そばに誰かがいる 孤独じゃないと教えてくれ
Yes, I want tomorrow to come
I believe tomorrow will come
そうしたら瞼だって閉じられる
ここに魔物などいないってことさ
夜を乗り越えて 期待通りの陽が昇る
僕は死ぬことが怖い。だけどまだこの世でやり残したことがある。だから明日が来て欲しい。
「きっと 生きるってことは 暗闇をビビらないこと」
先述の通り、この曲で言う‟暗闇”=‟死”です。生きるということは死ぬことをビビらないこと。
何が起こるか分からないそんな世の中だけど、生きていく上で死を恐れてはいけない。
僕の考えがまとまった瞬間かもしれません。
死の恐怖を受け入れてしまえば、孤独からも逃れられる。もう怖いものなんてないのだと。
櫻坂46『I want tommorow to come』 2番 歌詞考察
2Aメロ
耳栓とアイマスクつけたら おぞましい別世界
世の中のことはどうしても知りたくはなくなる
夢を見ちゃえば いつか覚めてしまうものでしょう
1番で「死」の恐怖を受け入れ、恐れず生きていこうと決心した僕。
ですが2番でまた恐怖が襲ってきます。考えすぎな僕は、考えたくなくてもどうしても考えてしまう。
耳栓とアイマスクを付けて、現実逃避しようとします。
このまま外の世界を閉ざして寝てしまおう。眠って夢を見ちゃえば、いつの間にか平和な明日がやってくるのだから。
そう自分に言い聞かせます。
2サビ
もし明日が来ないとしたら ねえ明日が絶望なら
もう 生きてる意味はないし いいことなんかありもせぬ
Always 時間って奴は 自分勝手に過ぎて行くもの
You know どんな涙も いつの間にか乾いてく
Yes, I want tomorrow to come
I believe tomorrow will come
不幸せとは 自分を呪うこと
想像が怪物を生み出してるんだ
目を瞑(つむ)ったって 何も出て来ないはずさ
眩(まばゆ)い今日が来るだろう
2サビでは、僕の妄想がエスカレートしてしまっていますね。
もうとやかく考えずに寝てしまおうと決心した僕だけど、このまま目を瞑って明日が来なかったらどうしよう。
Always 時間って奴は 自分勝手に過ぎて行くもの
You know どんな涙も いつの間にか乾いてく
—どんなに色々考えたって、時間は必ず過ぎていく。どんな涙もいつの間にか乾くように。
Yes, I want tomorrow to come
I believe tomorrow will come
サビでまた明日が来ることを願います。
明日が来て欲しい。明日は必ず来るって信じてる。
不幸せとは 自分を呪うこと
想像が怪物を生み出してるんだ
目を瞑ったって 何も出て来ないはずさ
眩い今日が来るだろう
「不幸せ=色々考えすぎること」は、自分を苦しめるんだ。
想像すること(考えすぎること)が怪物(=死への恐怖)を生み出している。
目を瞑ったって何も(死の魔物)なんて出てこない。
素晴らしい今日が来るはずさ。
今まで「明日」と表現していたところがここでは「今日」と表現されています。
日付を跨ぐくらいに夜寝られず、考えすぎてしまったのでしょう。
Cメロ(転調)
最後に転調パートです。
転調は曲のキーが変わるので、曲の雰囲気もガラッと変わります。
僕の寝顔 誰かが見ててくれたら それがしあわせだ
すぐ横で君が添い寝するような そんな安らぎの中
ちゃんと 間違いなく 朝は来るよ
明日は 明日は 誰かのために
I want tomorrow to come
考えすぎて孤独だった僕。
考えすぎるのをやめて、明日(今日)が来ることを信じて寝るから、一人にしないで欲しい。近くに誰かがいて欲しい。ちゃんと間違いなく朝は来る。誰かのために…。
最後は、死を恐れて考えすぎてしまった僕がようやく考えを改め、ちゃんと明日が来ることを信じて眠りについた場面。
この曲の主人公‟僕”は、きっと繊細で優しい心の持ち主なのでしょう。
自分だけじゃなくて、この世界の人みんなのために幸せな毎日が続いて欲しい。
それが僕の願いです。
この曲は転調で終わりになっています。
IWTCのテーマは、‟静”と‟動”。‟動”のパートで僕の心の葛藤を表し、最後は転調した‟静”で終わります。
筆者はここに、平和な未来が来たのだと解釈しました。
まとめ
以上、櫻坂46の10枚目シングル収録曲、『I want tommorow to come』歌詞考察でした。
「死」への恐怖が出てきたり、一見怖い曲のような印象もありますが、最後は平和な世界が訪れて終わる、そんな希望を持った考察にしてみました。いかがでしたか?!
この曲のセンターは山下瞳月さんですが、主人公の‟僕”に少し重なるところがある気がします。彼女も誰にも言わずに考えすぎてしまう節があるかと思うので、この曲のセンターが彼女であることは偶然ではなく必然なのではないでしょうか。昨今の現状やセンターの特性も現れた素晴らしい曲になっていると思います!
ますます櫻坂46の今後の曲が楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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