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櫻坂46『静寂の暴力』歌詞考察

こんにちは! 坂道大好きOLのおむです。

今回は、2023年6月28日に発売された櫻坂46の6枚目シングル収録曲、『静寂の暴力』について歌詞考察をしてみようと思います。
この曲は今回のシングルの共通カップリング曲であり、今年1月に加入した3期生11名の楽曲になります!センターは山下瞳月(やましたしづき)さんが務めます。

目次

櫻坂46『静寂の暴力』 MV・歌詞全文

櫻坂46『静寂の暴力』 MV

まずはMVです。加入半年強とは思えない高難度のダンス・表現力に注目です!!

櫻坂46『静寂の暴力』 歌詞全文

次に、歌詞全文です。

◆Aメロ
静かすぎる時間は嫌い
呼吸さえもできなくて
星の降る夜
なぜ 人恋しいのか

◆Bメロ
灯りを消した
部屋の天井は
心の声 聴いてくれる
あれこれ 弱音を思い浮かべても眠れないだけ
目を閉じて何を夢見ればいい?

◆サビ
静寂は一つの暴力だと思う
これ以上傷つけないで
し~んとした無限の空間

暗闇に
吸い込まれるように 全て 無になる
光を否定された
私のそばに誰かがあなたが
いてくれたなら
怖くない

◆2Aメロ
街はもう眠ったか?
それとももう死んだのか?
世界から ノイズが消え
誰も孤独になるよ

◆2Bメロ
この世には自分以外の
何者かいて 騒いでるから
人の気配にホッとするんだ
一人じゃない そう信じたい

◆Cメロ
何にも 起きてない
時計の針がくるくると
虚しく回ってる気がするよ
ベッドにどんどん沈んで行くような
私の身体は錯覚して
唇が乾いてしまうくらい
無口な筋書き

◆2サビ
静寂という名の音が存在する
それは確かに聴こえていた
言いかけた言葉は終わる


「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか?」

◆ラスサビ
想像をするのは当たり前の日常
妄想だって言われても
正解を答えられない
ブランケットを頭からかぶってしまおう
このまま愛情をもらえずに
夜が明けるまで 瞬きしないで
じっとしてよう


◆Dメロ
自分から
叫びたいよ
泣いてもいい
声を枯らし
ここにいると知らせたい
黙ってたら
気づかれない
愛しても
忘れられる
ジタバタして
大声で
無視するのはやめて欲しい
待つだけじゃ
息が詰まる


「どうしても考えてしまう」


「私から何を奪うつもり?思考を停止させる、静寂は暴力だ」

櫻坂46『静寂の暴力』 1番 歌詞考察

Aメロ

まずはAメロから見ていきましょう。

静かすぎる時間は嫌い
呼吸さえもできなくて
星の降る夜
なぜ 人恋しいのか

「静かすぎる時間は嫌い」とはじめに訴えかけていますね。この曲の主人公の本音は、「静かすぎる時間、つまり、 “静寂” は、嫌い」です。主人公の主張が曲の一番最初に来ている構成となっています。
静かすぎる時間は呼吸さえもできないくらい苦しく、人恋しい(寂しい、孤独だ)と。だから、「静寂は嫌い」なのだと。

Bメロ

次にBメロです。

灯りを消した
部屋の天井は
心の声 聴いてくれる
あれこれ 弱音を思い浮かべても眠れないだけ
目を閉じて何を夢見ればいい?

「灯りを消した部屋の天井」…真っ暗な部屋の天井を見つめる主人公
真っ暗な部屋の中なら、自分の心の声を打ち明けられる(聴いてくれる)、そんな気がする。
けれど自分の心の中からは弱音ばかりが出てきて寝ようにも眠れない。このまま目を閉じて寝ようとしたところでマイナス思考になってしまう。

1サビ


次にサビですね。

静寂は一つの暴力だと思う
これ以上傷つけないで
し~んとした無限の空間

「静寂は一つの暴力だと思う」改めて核心についた主人公。 
なぜなら…
しーんとした無限に静かな空間が「私(主人公)」に寂しさを襲い、傷つけるから。だから「私」にとって「静寂」は一つの「暴力(傷を与えるもの)」なのだ。
Aメロの「静かすぎる時間は嫌い」の部分を「静寂は一つの暴力だと思う」という表現で言い換えていますね。『静寂の暴力』という曲のタイトルがサビで大いに主張されています。

暗闇に 吸い込まれるように 全て 無になる
光を否定された
私のそばに誰かがあなたが
いてくれたなら
怖くない

(静寂という空間は)暗闇に吸い込まれるように全て(私の心を)無にしてしまう暴力だ。光(希望)を否定されたかのようにさえ感じる。
だけど、誰かが私のそばにいてくれたら怖くない、寂しくないと思う。
つまり、「私」は、”静寂”は「私」を孤独に追いやる暴力だけど、もし誰かと一緒なら、孤独から抜け出せたら大丈夫だと思う。そう思ったのでしょう。

櫻坂46『静寂の暴力』 2番 歌詞考察

2Aメロ

街はもう眠ったか?
それとももう死んだのか?
世界から ノイズが消え
誰も孤独になるよ

1番では自分の部屋に閉じこもっていた「私」ですが、2番では外の世界に目を向けるようになっています。1番よりも心に余裕が出てきた現れでしょう。
けれどどうでしょう。外の世界、街は眠っている、死んでいるかのように静かだ。ノイズが一つもないこんなに静かな世界では、誰だって孤独に感じるはずだ!そうに違いない。「私」は葛藤し始めます。

2Bメロ

この世には自分以外の
何者かいて 騒いでるから
人の気配にホッとするんだ
一人じゃない そう信じたい

この世の人は誰だって自分以外の誰かの騒ぎによってホッとするんだ。誰だってそうだろう。「私」だってそうだ。そう、「私」はきっと一人なんかじゃない。

Cメロ

何にも 起きてない
時計の針がくるくると 虚しく回ってる気がするよ
ベッドにどんどん沈んで行くような
私の身体は錯覚して
唇が乾いてしまうくらい
無口な筋書き

けれど、自分の部屋の中にいると、時計の針がくるくると回る音だけが鳴り響く、静寂な空間に変わりない。ベッドにどんどん沈んでいくかのように私の心も沈んでいく。このままでは私のこれからは「(喋らなすぎて唇が乾いてしまうくらいに)無口の筋書き」なんじゃないか 一静寂な空間が続くことを「無口の筋書き」と表現…ここの表現とんでもなく秀逸ですね…!さすが秋元先生!!

2サビ

静寂という名の音が存在する
それは確かに聴こえていた
言いかけた言葉は終わる

「静寂という名の音が存在する」
みなさん考えてみてください。”静寂” ”音” …まるで対比の言葉ですよね。それを 「という」というイコールを表す言葉で結んでいるので、ここでは”静寂””音”はイコール関係にあります。(例えば、「AというB」という言葉があった場合、「AB」と捉えられますよね。つまり、ここでいうA“静寂”B”音” です。)本来は対となる言葉がイコールで結ばれている、これはどういう意味なのでしょうか。
私はこう考えました。”静寂”という静かで孤独な空間の中では、「時計の針がくるくると回る音」のような、普段は気付かないくらいの些細な音が目立つこと…それが「静寂という名の音」なのではないでしょうか。実際にMVの中でも、1:50くらいからの谷口愛季さんがテーブルのお茶をこぼすシーンなどは、「静寂という名の音」を表現しているのかもしれません。ぜひ見てみてください。

静寂という名の音は確かに存在するのだから、無限に静かな空間なんて存在しない。どんなに静かな空間でも、必ず音は存在するのです。だから「私」は、ただの”静寂”なんて認めません。そんなものは存在するはずがないのだから。

「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか?」

センター山下瞳月さんのセリフですね。
このセリフは、最後に「いや、愛せないだろう。」という言葉が隠れています。
「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか?(いや、愛せないだろう)」
反語表現というものですね。(※反語…主張を強調するために、言いたいことと反対の内容を疑問の形で述べる表現)喋りたい願望を捨てて、沈黙を愛するなんてできない、静寂なんて愛せるものか!「私」の最大の主張です。

櫻坂46『静寂の暴力』 ラスサビ~最後 歌詞考察

ラスサビ

いよいよラスサビ考察です!

想像をするのは当たり前の日常
妄想だって言われても
正解を答えられない
ブランケットを頭からかぶってしまおう
このまま愛情をもらえずに 夜が明けるまで 
瞬きしないで じっとしてよう

「沈黙なんて愛せない」そう考えることは簡単だけど、それが本当に正解なのだろうか。妄想だと言われてしまうかもしれない。一度ブランケットを頭からかぶって、夜が明けるまでこのままじっとしてみよう。
「私」は、静寂(沈黙)を愛することを試みます。

Dメロ

自分から
叫びたいよ
泣いてもいい
声を枯らし
ここにいると知らせたい
黙ってたら
気づかれない
愛しても
忘れられる
ジタバタして
大声で
無視するのはやめて欲しい
待つだけじゃ
息が詰まる

「私」の心の声が溢れてきていますね。沈黙を愛そうとしてみたけれど、「私」にはできなかったのです。

「どうしても考えてしまう」

「私から何を奪うつもり? 思考を停止させる 静寂は暴力だ」

沈黙を愛そうとしても、何も音を感じずにじっとしているなんて「私」にはできなかった。沈黙の中でも必然的に色々なことを考えてしまう。
けれど、きっとこれが正解なのだと思う。人々は、色々な音が存在する中で、また他人と言葉を交わす中で、思考を巡らせ、存在価値を見出すのだ。
だから、人を孤独に追いやり思考を停止させる”静寂”は、暴力だと思う。―これが、「私」が出した答えです。
「私」は、孤独から抜け出し、音を感じながら、他人と関わり合いながら、思考をし続けながら、生きていきたい。そう思ったのです。

まとめ

この曲は、一見「孤独は嫌いだ」ということを謳った曲に聞こえるかもしません。けれど、小田倉麗奈さんが公式ブログでも言及していたように、「孤独」から前へ、希望へ、諦めずに手を伸ばそうとする力を謳った曲なのでしょう。この曲の主人公の「私」のように、孤独から抜け出し、人間らしく生きていこうと奮い立たせてくれる曲だと思います。

以上、櫻坂46の『静寂の暴力』という曲について歌詞考察をしてみました!歌詞の解釈は人それぞれです。私とはまた違った解釈をされた方もいらっしゃると思います。歌詞考察は正解が無いからこそ、面白いですよね!このブログを通して、より『静寂の暴力』という曲を好きになっていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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